不妊は夫婦10組に1組の割合
不妊治療で高度な治療といえば体外受精、この治療を受ける夫婦は、年間延べ7万組以上にのぼり、
約10年で倍に膨らみました。
不妊治療の体外受精をする病院は、日本産科婦人科学会(日産婦)に登録が必要であり、
登録している施設は500を超え、人口当たりではアメリカの4倍もあるといわれています。
不妊治療の質を高めるには、治療を行う病院を制限すべきだとの専門家の意見もあるほどです。
一定の実績をもって、親身になってくれる医師・病院を選びたいものです。
不妊とは普通に夫婦生活を営んで2年以内に妊娠に至らない場合とされ、夫婦10組のうち、
1組に上ります。
不妊の原因は男女ほぼ半々であり、男性側に原因とされる場合は、精子が少ないこと、女性側の原因では、
卵管の障害がある場合です。
なんらかの不妊治療を受けているのは、不妊夫婦の3割を超えます。4〜5割は、女性の排卵日に
あわせて性交するタイミング法や、精子を取り出して性交する
人工授精をしています。こうした方法なら自然分娩と変わりません。
高度な不妊治療
これらの不妊治療で妊娠に至らない夫婦のう4分の1ほどが、高度な不妊治療に進んでいきます。
薬で排卵を誘発して採取した卵子に、対外で精子をくわえて作った受精卵を女性の子宮に移植する
体外受精です。それでも受精が難しいと、顕微鏡で精子を1つだけ
取り出して注入して受精させる顕微受精があります。
高度な不妊治療は高額な費用を自費診療(保険が使用できない)で行われるだけに
商業的な面もあるので注意が必要です。
高度な不妊治療で、妊娠の確率は女性の年齢の影響が大きいのです。
35歳以上、特に40歳を過ぎると卵子の質が衰え、受精は難しくなり、受精しても育ちにくくなります。
それだけに、排卵誘発や良い卵子の選別など、妊娠させるためには高い技術が必要です。
妊娠を確率は、受精卵を多く移植すれば高まりますが、伴って双子以上の多胎妊娠も増えます。
多胎妊娠は、妊娠中毒症を起こしやすく、また、生まれてくる子供が未熟児が生まれやすいのです。
さらに、子供が障害を持つ可能性も高まります。このため、日産婦では、多胎妊娠予防のため、
移植胚を3個までとしています。
不妊治療の費用は病院によって違う
不妊治療の標準的な体外受精1回当たりの費用は、10万円代〜60万円と病院によってばらつきがあります。
公的病院、大学病院は安く、不妊治療での妊娠数が高い都市部の病院で高い傾向にあります。
不妊治療の心のケア
不妊治療は心の問題とも関係しています。1年ほど時間をかけて、ストレスを緩和し、
体調を整えながら、タイミング法や人工授精など簡単な不妊治療をすることで、
妊娠をすることが一番良いのです。
一方で、高度な不妊治療の体外受精などを行っても、移植1回当たりの妊娠率は3割、
無事子供が生まれるのは2割にとどまります。何度も繰り返すことで心理的にも
追い込まれてしまう場合もあるのです。そのため不妊カウンセラーを置く病院もあります。
本当に自分の子供が生みたいのか、それとも育てたいのかで、とるべき方法は異なります。
一度、不妊カウンセラーに相談してみるのもいいかもしれません。
不妊に悩む人を支援するNPO法人「Fine」では、カウンセラー養成講座を開いています。
不妊治療の病院一覧
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